2014年2月11日火曜日

東北本線に乗って

こんにちは。
先週末は全国的に大雪となったようで、普段は冷たい北風が吹いて乾燥する関東平野は、大変な積雪に経済活動が影響を受けたようですね。
私が今いる福島市も1日で45cm程度積もったらしく、大学の寄宿舎周辺とアルバイト先であるファミリーマートの駐車場を簡単に雪かきしました。
それにしても雪の多い地方出身の学生は雪かきに慣れており、私の雪かきした場所と彼らが雪かきした場所とでは歩き易さに天と地ほどの差が生じ、自分のやったところを振り返って見ては「下手くそだなぁ」と呟くことしかできませんでした。
それなのに翌日は身体中が痛くて、うわぁぁぁって。

さて、今日は急きょ東京出張を組み込みました。
今月22日に福島から東京へ引っ越す予定でおりますが、その最終調整で上京します。
当初は郵送で手続きを進めていく予定でしたが、雪も積もってどこかへ出かけたい衝動に駆られたので、電車に乗ってしまいました。
私は正しい決断をしました。
おそらく半年ぶりに在来線を使って移動しておりますが、二本松、郡山、矢吹と思い出がよみがえってきます。
4年間行き来して、夏休みの思い出がつまったこの場所からもうすぐ離れるのかと思うと悲しくもあります。
昨年の就職活動の頃から新幹線と高速バスで移動することを覚え、在来線はしばらくご無沙汰でした。
でもやっぱり原点というか、一つ一つの町をていねいに立ち寄って、地元の人がいつも使う日常空間に触れて、鉄道開通から高速道路が整備されて新幹線ができるまでの100年を、戦争に行く人が通って、闇市に買い出しに行く人が通って、集団就職へ出る人が通って、故郷に帰る人が通って、社員旅行に行く人が通って、修学旅行の生徒たちが通って、この同じレールの上を今自分も通っているのかと思うと、感慨深いものがあります。
春には桜が満開になり、夏には田園風景が広がり、秋には紅葉で赤く染まる。そして冬、一面の銀世界。
四季折々の風景が車窓に映るも、そこを走る車や家は人工的に無機質で、永久に可能ではないはずの不思議な自然との調和を感じます。

ところで昨日の夕飯に福島市内で、日本語の通じないインド料理店へ行きました。
オーナーは多少の日本語が話せるのですが、ウエイターは来日してまだ半年ほどだというインド人でほとんど日本語が話せません。
店内はインドの音楽が厨房から大音量で聞こえてきて、テーブルとイスのデザインはインドそのもので、夏は扇風機のうるさく回る羽の音が途上国を感じさせます。
ちなみに冬は暖房が弱めで、店内は若干寒いです。
でもその辺のアバウト感が日本離れしていて、私をこの店へと引きつけます。
そして肝心の味付けは日本人の口にまったく合わせようとせず、香辛料から油の具合まで、インドで食べたカレーそのもので、はっきり言ってマズイです。
私はインド人やネパール人が関わっていると思われるカレー屋さんによく行きますが、日本でここまで本格的なインド料理を食べたのは福島が初めてでした。
これからますますこういうお店が増えるのかなぁって思います。

翌年度入社の就職活動が始まり、最近は福島の学生も東京で動き始めました。
先日、海外留学から帰国した友人と食事に行きました。
喜多方出身のその学生は1年生の頃からパワフルでしたが、海外から戻ってますます手の付けられないくらいにまでなっていました。
もう少し前には同じく海外から戻った仙台出身の学生とも食事へ行きました。
その学生は帰国してとても論理的になり、おそろしいまでに本質をつかもうと努力するような思考に変わっていました。
2人とも海外で磨かれて、研ぎ澄まされて帰ってきて、私はただただすげぇーと思っています。
振り返れば私はここ1年、珍しく福島から出ていませんでした。
この間にだいぶ腰が重くなってしまったようで、とても後ろ向きな思考になっていたようです。
もし私が福島で生まれ育っていたら、今ほど世界に目を向けていなかったのではないかな、と思っています。
かと言って福島に来なければ、日本を知ることは出来なかったとも思っています。
全国で課題となっている少子高齢化と過疎化、経済成長メカニズムの転換、インフラの維持、労働力としての移民の問題。
日本全国にはびこる様々な問題を、山手線の内側の発想だけで解決しようとするこの国の姿勢と、自らの体力ではどうすることもできない構造。
このような課題を認識しても、1人の人間が持つ影響力は知れています。
原発事故は、1人の人間ではどうしようもできなくても、それでも何とかしようと地道に動く人たちとの出会いを私に与えてくれました。
そういう意味で、市民レベルの活動から成果を挙げている人のほとんどは、外の世界を知っている、という共通点を知りました。

ここまで時間がかかりましたが、これから長い道のり、人のため世のために生きていきたいと思います。
つまり今日は何が言いたかったかと申しますと、後ろばかりを向いていないで、これから積極的に攻めていこうということです。

ありがとう。

2014年2月7日金曜日

決まる

ここのところ、忙しくもないのに忙しさにかまけて更新が滞っております。
今年はお正月から下痢と嘔吐に襲われたということもあり、さっそく1年の予定が崩れているような気分です。
そんな中で、よせばいいのに思いつきで東京へ行き、思いつきのままに部屋を契約してしまい、春から神楽坂に住むことになりました。
当初は上野周辺で探していたのですが、予算オーバーになり湯島、本郷、春日と少しずつ西へ移動していき、立地的にも物件の条件的にも金銭的にも神楽坂で落ち着きました。
JR沿線でないのは心残りですが、地下鉄東西線で大手町(東京)駅まで8分、地下鉄有楽町線で池袋駅まで6分、新宿、秋葉原へは飯田橋乗り換えで、上野、渋谷も日本橋乗り換えで、スマートな移動ができそうなので、大変満足しています。
もちろん職場へも激しい通勤ラッシュにはならない区間での移動です。
埼玉の家から1日往復4時間かけて通うのを、自腹の家賃分で割ったら時給695円の計算になりました。
695円のために大変な思いをするくらいなら、部屋を借りてしまったほうが賢い選択ですよね。
しかし新しく部屋を借りると言うのは、とてもお金がかかりますね。
思った以上に出費が大きくて、春休みの遊ぶお金がなくなってしまいました。
またアフリカへ行きたいなぁ。

そして東京から夕方の新幹線で帰ってきたその日の晩、女の子と2人でいわきへ出かけました。
びっくりドンキーでハンバーグを食べて、福島西ICから高速道路でいわきへ。
9時過ぎにいわきに到着し、小名浜で海を眺めながら夜風にあたりました。
この日はそれほど寒くはなく、とてもいい夜でした。
帰りも安全運転で、福島松川スマートICで高速道路を下りて、日付けが変わってから部屋まで届けました。
とても素敵な人で、今は目標に向かって毎日ストイックなまでに努力しています。
私も負けないように、と思います。
その素敵な人に、1日1つ、「すごい」と思ってもらえるようにがんばります。