2013年12月9日月曜日

うぬぼれ未公認会計士

今朝は、5時半に起きて散歩がてら近くの神社へお参り。
昨夜から舞っていた雪は、積もることはなかった。
散歩の帰りがけに自動販売機でほっとレモンを買って、昨日のうちに準備しておいた菓子パンをほおばって朝ごはん。
今日はいよいよ「公認会計士」短答式試験の本番である。

6時半に部屋を出発して、金谷川駅を6時47分に発車する始発の下り電車に乗る。
福島駅で仙台行きの電車に乗り換え、8時半に仙台に到着。
試験会場には、10時10分までに行けばよいので、それまでアーケードのマクドナルドで時間調整。
2階へ上がると、日曜日の朝にしてはお客さんがかなり入っていたが、そのほとんどがテーブルに顔を伏せて寝ており、店内のBGMだけがガンガンに流れ、独特な雰囲気を醸し出していた。
今さらじたばたあがいても仕方ないと思いつつ、1時間ほど企業法のテキストを眺める。
電車の中でもときどき車窓を眺めながら読んでいたので、結構復習が進んでいた。
そして9時40分にマクドナルドを出て、セブンイレブンでペットボトルのお茶と100円おにぎり、ウイダーインゼリーを買って、会場であるハーネル仙台に到着。

試験会場に着くと、8割方の席はすでに埋まっていた。
私の席は、左端の前から2番目、しかも1番前は欠席という、コンディションは抜群だった。
10時10分に試験監督が13人も入ってきて、扉が閉まる。
問題用紙が配布され、10時30分に企業法の試験開始。

1科目目は1時間で終了し、もうお昼休み。
さっきセブンイレブンで買ったおにぎりを食べて、自動販売機でブラックコーヒーを買ってくる。
管理会計論のテキストを開くも、これは理論でどうのこうのなるレベルじゃないと思って10分でやめる。
つづいて監査論のテキストを開いて、こちらを1時間ほどにらめっこ。

12時40分、再び試験監督がぞろぞろと入ってきて、次の試験の準備が始まる。
2科目目の管理会計論と3科目目の監査論は一体となっており、13時から2時間の試験時間がとられた。
私は塾で言われていた通り、初めの30分で監査論を片づけた。
そして残りの90分をかけて管理会計論。
何とかぎりぎり全部の問題に手をつけた。

こうして3科目が終わって、いよいよ次はラスボスの財務会計論。
4科目目の財務会計論は、16時から18時までの2時間。
塾で答練を解いた時に解説授業で、4回は回すように、と言われたので、一目見て面倒くさそうな問題は飛ばして、なんとか4周した。
それでもまったく手につけられなかった問題が2問あった。

栄養ゼリー食べて、ブラックコーヒー飲んで、目薬さして、やれることは全部やった。
1日、頭フル回転。
4科目終わって、ふらふらだった。
それでも全部回っていなかった。

これが国家権力かと思った。
世界第3位の経済規模を誇る国の、ビジネスの第一人者たちの超エリートが寄り集まって作られた問題が、これか、と思った。
これが最高峰。
これが、頂点なんだ。
魅了された。
女の子以外で惚れるようなこと、6年ぶりだ。
この感覚、公認会計士になりたい、そう思った時のあの時の感覚と同じだ。

もう勉強をやめたくて何度も諦めかけて、ガリガリに痩せて、頭が禿げるくらいまでやったけど、それでも足りない。
納得した。
これが人生をかけてもやる価値のある問題なのだと。
本当にすべてを断ち切って、失える物はすべて失ってしまうくらい、それくらいの意気込みでやらないと受からない試験、これが頂点なんだと思った。

公認会計士という職業を知った時、「これだ!」と直感した。
私にはこれしかないと思った。
よく分からないけど、根拠は何もないけど、直感だった。
その直感からしばらくして勉強を始めて、やっとここまで来た。
今日、あと少しだ、と直感した。
勉強には4年間を費やし、思いはすでに6年目に入ったが、今まで具体的なイメージがつかなかった。
夢のまた夢だ、心のどこかでそう思っていた。
どこかで、できない、と思っていた。

でも今日、できる!と心の底から感じた。
ここが頂点。
これが解ければ、公認会計士になれる。
どんな公認会計士も、この道を通ってきた。
私も絶対にできる。

私はこれから就職する。
同志たちは、就職活動をせずに、それこそすべてを犠牲にして勉強してきた。
彼らは卒業後、不安定になる。
その覚悟をしてまで取り組んでいる。
それは本当にすごいと思う。
受験勉強とは、そういうものだと思う。
何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならない。
まさに今日、それを実感した。
私はまだまだぬるい。
でも、卒業までまだ4カ月ある。
この期間に詰めれるところまで詰めていって、今度の5月の短答式で受かろう。
そうすれば今回受かるであろう同志たちとも、8月の論文式で同じ土俵に立てる。
4年間かけて、ここまで登ってきた。
大学の4年間、いやそれ以上をかけてもやる価値のあるものだと思った。
あと少し。
あともう少し。

もう卒業旅行の行き先は決まった。
ヨーロッパとかアジアとか、そんな近くない。
「世界」だ。

2014年11月14日(金)合格証を手にしよう。
私の卒業旅行は、そこから始まる。

オレ、マジかっこいい。笑

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