2012年12月28日金曜日

【国内旅行】華麗なる列車の旅「安比高原を越える」

(北上駅0番線ホームより)

北上駅では20分の待ち時間があった。
0番線に到着した北上線を降り、いったん改札を出て北上駅前を見渡す。
駅を出て右手にJRのホテル「メッツ」があり、その向かいには中規模な複合商業施設が建っていた。
再び駅舎に入り、NEADAYSに寄るが買うものもなく、すぐに入場。
北上1139分発の東北本線普通盛岡行きに乗車して、岩手路を北へ進路をとった。


(車窓に映る岩手山)

区間が違えども、乗り慣れた東北本線は安心でき、秋田県側の大雪とは異なり岩手県側は風もなく穏やかな晴天だった。
太陽は西に傾きつつあり、昼前の落ち着いた車内で左手に奥羽山脈の山々を眺めながら列車に揺られた。
北上を出て村崎野と一駅を挟んで花巻。
ここから釜石線が出ており、釜石線は新幹線停車駅の新花巻を経由して、遠野物語で有名になった遠野、製鉄の街として栄え津波で大きな被害を受けた釜石へと延びている。
一方で私の乗っている東北本線は、花巻を出て、花巻空港、石鳥谷、日詰、紫波中央と盛岡近郊路線を行く。
2両編成の列車は徐々に混み始め、盛岡の手前では2列くらいにまで立ち客が出てきた。

盛岡には定刻の1231分に到着。
ここからは花輪線に乗るのだが、東北新幹線の盛岡以北開業に伴い並行在来線の第三セクター化が行われたIGRいわて銀河鉄道に乗るためいったんJRの改札口を出た。
そろそろお昼時なので駅弁を買おうとKIOSKに寄る。
いろいろな種類のお弁当が揃えてあり何を買おうか迷ったが、ここは奮発して前沢牛を使った1300円のお弁当を調達した。
ウキウキしながら駅ビルの隣にあるIGR線改札口で好摩まで630円のきっぷを購入。
改札を入ると目の前に花輪線直通の普通大館行きが停車していた。

(車内で食べた前沢牛の駅弁)

(花輪線の車窓から)

車内はボックス席に1人ずつ座っている程度の混み具合で、盛岡1248分の定刻に発車した。
青山、厨川、巣子と聞き慣れない駅名がつづくIGR線をすすむ。
かつては東北本線だったということもあり安定した走りをみせる。
盛岡から21km25分で走り、好摩でIGR線から花輪線へと入る。
2つ目の大更で半分の乗客が降りる。
この駅とIGR線内の滝沢駅から見る岩手山がとても美しいと感じた。
列車は東北自動車道に沿って冬の穏やかな空模様の下を走る。
車窓を眺めていると、積雪量がだんだんと増えていくのが分かる。
APPIリゾートで有名な安比高原駅では残るほとんどの乗客が降りてしまい、乗客は1両に4人にまで減ってしまう。
車掌は一駅着くたびに乗降客の確認や改札を行い、結構忙しそうだ。
心地よい車内に揺られ外を眺めていると、鹿角花輪、十和田南と来て、ここで進行方向が反対側になるスイッチバック。
非電化区間のため駅構内はすっきりしており、田舎の良さが現れた駅であった。
そして十和田南を出ると、盛岡から並走してきた東北自動車道は碇ヶ関へと抜けるために離れていき、花輪線は県道に沿って大館までの最後の区間を力走する。
盆地に入ると、盛岡から3時間弱の1534分に終点の大館に到着した。

(大館駅にて)

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