2012年12月27日木曜日

【国内旅行】華麗なる列車の旅「早朝の山形を北へ」

(早朝の米沢駅 '12.12.24)

実質1日目となる1224日。
午前5時に起床し、天気予報とニュースをチェックして5時半にチェックアウト。
外はまだ暗く、ひとりとして歩いていない駅前通りを米沢駅へと向かう。
天気は晴れ。
今日はクリスマスイブであるが、まさにそれにふさわしい空模様であった。

米沢駅には545分に入り、青春18きっぷを渡して2カ所に日付印を入れてもらう。
フレッシュに「いってらっしゃい」と若い駅員に送りだされ、557分の米坂線坂町行きには乗らずに、604分発の奥羽本線下り列車に乗車した。
坂町行きに乗れば、8時頃には日本海へと出られる。
新庄行きの車内にはすでに数人の乗客がおり、まだ眠い空気に包まれた始発電車に乗って米沢をあとにした。
昨夜のうちに降り積もった新雪をかき分けながら、標準軌に改軌された鉄路をまだ暗いうちに始発列車は進む。
置賜、高畠と進み、赤湯を出ると右側に赤湯市街のパノラマを眺めながら峠に入る。
左側に国道13号が並行してしばらくすると、高校生が増え始める。
今日は天皇誕生日の振り替え休日であるが、なぜか高校生は通学。
おそらくセンター試験が迫っているからであろう。
彼らは今日もいつもの朝と同じようにお母さんに起こされて、朝食を少し口に含んで、車で駅まで送って来てもらったのだろうとイメージしながら制服の集団を眺めていた。

(米沢、始発の下り新庄行き列車)

列車は定刻の650分に山形駅に到着。
車内の大半の乗客が入れ替わり、左沢線からの接続をとる。
703分に山形始発「つばさ171号」新庄行きを先に見送り、米沢からの直通である私の乗った列車は707分に発車した。
北山形、羽前千歳と山形市街を進み、まもなく田園地帯に入る。
蔵王山の東から朝日が昇り始め、奥羽山脈の西側は朝が遅いことに気づかされる。
少しずつ高校生が増えてきて、村山で大部分が下車。
村山を境に天気は雪に代わり、いよいよ東北2周目の旅も本格的に始まったのだと実感した。

(冬の奥羽本線を進む)

米沢を始発で発車した列車は、終点の新庄に823分に到着し、4分の乗り継ぎ時間を挟んで827分発の秋田行きに乗り換え。
新庄駅を東京・山形方面から来た列車と、秋田へ向かう列車は段差なく乗り換えできるのでとても便利だ。
新庄を出るといよいよ雪深くなってきた。
羽前豊里は駅や周辺の住宅の雰囲気がよく、いつか桜の咲く春に来たいな、と思った。
本数が少ない奥羽本線は避けがちであるが、2時間に1本はくるようなので今回のように予定を詰め込みすぎなければ、十分に途中下車が可能だと思う。
よく雪による運転見合わせになることで有名な山形と秋田との県境である及位~院内は、複線であることを発見。
これまではよほどの豪雪のために運転見合わせになるのだと思っていたが、実際にはおそらく除雪作業が間に合わないのだと思った。
秋田県に入りまもなく湯沢に到着。
私の知り合いには湯沢出身の友人が多く、ざっと数えて6人はいる。
小学生の頃は新潟県の“越後湯沢”と混同していた記憶があるが、秋田の湯沢はそれなりに大きな都市であることが車窓から伺えた。
これまで空いていた車内は湯沢で一気に混み、つづいて十文字でも乗客が増えた。
ここまで来ると秋田市もそう遠くはなく、また大曲から秋田新幹線で東京方面に向かう客もいるようであった。
ここまで定刻ダイヤで来たものの、十文字で遅れている上り列車との交換のため11分遅延。
視界が広がるとまもなく横手に到着である。


(横手から北上線で峠越え)

予定では横手に954分の到着、9分の乗り換え時間を経て1003分発の北上線に乗る計画だったが、十文字駅での待ち合わせが延びたため横手に到着した時点で10時を回っていた。
駅員に促され、奥羽本線の3番線から北上線の1番線へと跨線橋を渡り、北上行きはまもなく発車した。
乗った列車は1両編成のワンマンカーで、秋田自動車道に沿って奥羽本線と東北本線とを結ぶため結構混雑しており、横手を発車した時点で満席だった。
ほっとゆだ駅と北上周辺の駅以外では乗降がほとんどなく、錦秋湖付近以外では特徴のない路線だったというのが印象だ。
1時間ほど乗車し、1119分に北上駅に到着すると雪はすっかりなくなっていた。


(東北本線と接続する北上駅)

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