2013年5月2日木曜日

【携帯投稿】兜になったお姫さま

こんばんは。
4月29日から5月2日の3泊4日の日程で埼玉に帰省しているJunJunです。

29日は、金谷川を9時47分に発車する東北本線上り列車に乗りました。
郡山から東北新幹線「やまびこ132号」で大宮へ。
大宮から東武野田線と伊勢崎線を乗り継いで、実家の最寄り駅である東武動物公園駅には、12時06分の到着。
そこから歩いて10分ほどです。

昼食は家族で近くのファミリーレストランへ。
夕方は、実家から車で15分ほどの東北本線新白岡駅から湘南新宿ラインで池袋へ。
午後6時に池袋駅の「いけふくろう」前で待ち合わせをして、友人とディナーへ出掛けました。
29日はそのまま北千住の祖母の家へ行ってお泊まり。

30日は北千住のすし屋で昼食をとって、東武動物公園まで戻って来ました。

1日は午後モラージュ菖蒲へショッピングに出掛け、夕方は東武動物公園駅西口で喫茶店を経営している知り合いを訪ねました。

2日は大宮22時10分発の「やまびこ223号」仙台行き最終の新幹線で福島へ戻る予定です。


さて、今日はこの時期にふさわしい?お話でもしようかと思います。

昨日訪ねた東武動物公園駅西口にある喫茶店「キッチン&カフェ『オリーブ』」のマスターとは、合気道の道場で知り合いました。
知り合った当時はまだ、マスターは会社員でした。
私が大学に合格して福島へ飛ぶことが決まった時、マスターは稽古の後に春日部の『彩鳥』というやきとり屋へ連れて行ってくれました。
そこで結構な料理をご馳走になり、福島へ着いて生活が落ち着いた時、私はお礼に仙台の牛タンを贈りました。
それが4月の中旬であったと記憶しております。

牛タンを受け取ってくれるなり、今度はマスターが「寄宿舎のみんなと早く仲良くなれるように」と、アイスケーキを冷凍便で送ってくれました。
それが3年前のちょうど今頃、5月の大型連休前だったと思います。

その時、アイスケーキと一緒に折り紙で折った兜も入れてくれました。
その兜はとても丁寧に折られており、「マスターは器用だな」と思って、テレビの上に飾りました。

そのまま折り紙の兜は、東日本大震災でテレビが落下して画面が壊れても形を崩すことなく、新しい液晶テレビに買い替えたあとは、テレビの横で私の生活を見守ってくれていました。

そして昨日、折り紙の兜は、実はマスターのお姉さんが折って一緒に入れてくれたものだと知りました。

あれから3年の月日が流れていました。
マスターは私が福島へ飛ぶ直前に会社員を辞めて、料理学校に通い始めていました。

そして昨年、マスターはついに東武動物公園駅西口の駅前で喫茶店を開きました。
マスターが社長、お姉さんは店長、という設定で。

しかし、喫茶店がオープンして1週間も経たないうちに、お姉さんは病気で亡くなったそうです。

それでもマスターは、お姉さんの死を乗り越えて喫茶店を少しずつ軌道に乗せて行きました。
今ではお店にファンもできて、町民に、県民に、国民に親しまれつつある喫茶店になりました。

私は昨日、開業から1年ほどが経って初めてお店を訪ねました。
これまでの経緯を聞いて、涙が出るくらいマスターに尊敬の念を抱きました。
そして、何も知らない私を折り紙の兜を通して、マスターのお姉さんは天国から見守ってくれていたことを知りました。

あと1年で、お姉さんの形見となった兜は、福島を離れます。
来年には一緒に東武動物公園へ帰ろうと思います。

ありがとう、マスター。
これからもよろしくお願いします、お姉さん。


大型連休はどこも混雑して、帰省なんかするものではないと思っていました。
でも、今まで一番思い出に残るゴールデンウイークになりそうです。

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