2013年10月17日木曜日

【国内旅行】台風に乗っていく青森の旅Vol.6~台風一過の帰路につく~

最終日の1017日は、8時に起床した。
昨日と同じようにホテルのレストランで朝食を済ませ、9時にチェックアウト。
さっきまで晴れていたはずなのに、突然雨が降ってきて困ったが、ホテルの人の心遣いで傘を手にした私は、青森駅前のバスのりばへ。
運行状況を確認して、準備万端。
まだ1時間ほど時間があったので、最後にもう一度、津軽海峡を眺めたくて、雨がやむのを首を長くして待っていた。

15分ほどで小降りになり、外に出てみた。
一昨日の夜に散歩した行程を進み、青森ベイブリッジをくぐった。
今から59年前、1954926日に函館で1,155人の死者・行方不明者を出した青函連絡船の悲劇に想像を膨らませた。
きっとあの時も、「10年に1度」と言われるような台風だったのかな、と思いながら。

【青森駅全景】
(2013年10月17日)


【青森ベイブリッジと八甲田丸】
(2013年10月17日)


【函館へ向かう青函連絡船】
(2013年10月17日)

時間になったので、私は青森駅のファミリーマートで行きの仙台とそうしたのと同じように、昼食のおにぎりとお茶を購入した。

仙台行きの高速バスは、1020分に青森駅前8番のりばに姿を見せた。
帰りは、宮城交通が運行する車両だ。
こうやって遠い地に身近な名前のバスがあると、迎えに来てもらったというか、今から帰るのだな、という気がして安心する。
乗客数は行きと同じで、20人ほど。
2人組や3人組が多く、車内は時々にぎやかだった。

【青森駅前の案内所】
(2013年10月17日)


【仙台行き高速バス】
(2013年10月17日)

雨もやみ、雲の切れ目から青空がのぞく中、定刻の1030分に青森を発車した。
1045分に青森中央ICから青森自動車道に入り、まもなく青森料金所から始まったばかりの東北自動車道に合流。
10分ほどの羽黒平は通過し、次の牡丹平には停車した。
ここで2人乗ってきた。

青森を発車して1時間20分。
トンネルを抜けるたびに雨と晴れの天気を繰り返す空の下を走りながら、最初の休憩は秋田の花輪SAで取られた。
10分の休憩で発車し、岩手に入ると台風一過の晴天が広がった。
岩手山の全景を眺めながら盛岡を通過すると、交通量が増え始めた。
2回目の休憩は、1345分から10分間、岩手の前沢SAで取られた。
宮城に入り、仙台平野が過ぎると仙台宮城ICを出た。

1515分。
定刻より15分早く仙台駅前42番に到着。
私の予定通りである。
行きの時と同じように反対側の車線に回って、40番のりばで福島行きを待つ。
まだ1520分発の秋田行きと気仙沼行きが止まっていた。
この2台が発車するとすぐに、酒田・本荘行きと福島行きが入ってきた。
福島行きの車両は、宮城交通の運行だった。
今日は青森から宮城交通にお世話になっている。
宮城交通は社員教育に力を注いでいるのか、運転が丁寧で追い越しもうまく、まさに「ベースカ―」にふさわしく快適であるので、青森から福島まで宮城交通バスで移動できるのは嬉しい。

1530分に仙台駅前を発車し、広瀬通り一番町で5人が乗り、乗客20人を乗せた高速バスは、一路福島をめざす。
村田JCTまでは酒田・本荘行きと並んで走り、国見峠を抜けて眺める夕日に照らされた福島盆地が美しかった。
福島飯坂ICを出ると、天王下、原田東、稲荷田、中央郵便局と停車して、1640分に福島駅東口に到着した。

福島駅の1番線ホームには、ちょうど1651分発の東北本線上り普通郡山行きが停車していたので、10分ほどの乗り換え時間でスムーズに乗り継ぐことができた。
偶然にも車内で二本松に住む友人に遭遇したので、今回の旅の話を聞いてもらいながら、金谷川まで列車に揺られた。

福島駅から10分で最寄りの金谷川駅に到着した。
ここから部屋までは、歩いて10分だ。
17時過ぎ、なんとか日が暮れる前に部屋のドアを開けることができた。
ただいま、福島。

今日の福島は朝から快晴だったのだろうか、台風一過にふさわしい気持ちの良い夕焼けが広がっていた。
今回は1カ月近く前から計画していた旅行だったにも関わらず、見事なまでに台風と遭遇してしまい、思い出になる旅だった。
トラブルは旅のスパイスとは言われるが、私の旅はいつもスパイスが効いてとても辛味仕様になっている。
今回、蔦沼を見ることができなかったこと、酸ケ湯温泉に入れなかったことはとても残念だったけど、それを見るにはまだ私には早いのかな、と思うことにして、また旅に出ようと思う。

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